劇場公開日 1989年10月28日

「ペットショップで・・・」偶然の旅行者 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ペットショップで・・・

2020年3月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 夫メーコンへの愛は残っているが息子を失った夫婦の性格の違いが原因で別居。「一緒に悲しんで落ち込みましょうよ」と言わんばかりの妻サラ(ターナー)。なんだか仕事をする男の立場からするとウィリアム・ハートに共感してしまう。淡々と旅行ガイドブックを書くための旅行をする雰囲気も痛いほどわかるのだ。

 ミュリエル(デイヴィス)の性格もよくあるタイプ。同じように離婚経験者ということもあってか、かなり積極的な性格に感じる。それでも彼女に息子がいることがネックとなって一線を越えられない微妙な関係。

 よりを戻すメーコンとサラだったけど、ここでも彼女の性格は戻ったまま。「1年の間、誰かと寝たんじゃないかと心配じゃないの?」というセリフは息子のときと同じだ。この性格のぶつかりあい。パリへ取材へ行く際に偶然を装ってメーコンと機内で鉢合わせするミュリエルだったけど、サラのようにキレることない大らかさがいいなぁ。男をも犬のように調教するんじゃないかと思ったけど、逆に仕えたいような態度だっただろうか・・・

kossy