「ロックダウンされた街で」狂熱の孤独 SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
ロックダウンされた街で
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1953年製作だが、舞台背景がコロナ禍の現代にも通じるラブストーリー。
主人公達は遠い異国の小さな街に暮らす外国人であり、互いに伴侶を失った後という、心理的にも閉塞感がより強い状況。そんな時にどうしたら生きていけるのか。あるいはそんな時だからこそ、なのか、愛する人が見つかって、孤独から救われるという、それまでの陰気な雰囲気からはびっくりのラストだった。
Jフィリップの元医師役は、本当は善人だと分かるまでの、哀れでもあり胡散臭くもあるアル中の感じがリアル。
ヒロインのミシェル・モルガンは、この後の「夜の騎士道」でも思ったけど、骨格がしっかりしていて大柄で、いやらしい男を気迫であしらう頼もしい感じが似合っていた。
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