「やっと鑑賞にこぎつけた」KIDS キッズ ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
やっと鑑賞にこぎつけた
95年か96年かの公開時に若者の間でとても流行っていたので鑑賞したかったのですが、見逃してしまい、やっと鑑賞にこぎつけました。配信はされなさそうだし、見逃したままにしなくて良かった。
若者のセックスライフが延々と続くストーリーでしたが、テンポが良かったせいか飽きずに鑑賞できました。刹那的なセックス、HIV感染、暴力、アルコール、ドラッグなどがテーマなので虚しいです。でも当時、こういう闇を語らずに力を抜いたドキュメンタリータッチのアート作品は新しかったと記憶してます。それに、この虚無感よ。
本作から、ガス・ヴァン・サントの“エレファント”やハーモニー・コリンの“ガンモ”が生まれたと思うと、やはりとしか言いようがないですよね。
ティーンエイジャーを通して壊れゆくアメリカを示唆していましたが、当時のティーンエイジャーが初老になった現在、アメリカの壊れっぷりは当時の不良よりも全然酷いと思いますね。今やドラッグ中毒者はゾンビですし、まともな人でも病んでる人が多そうです。
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