「シクロ運転手と元米兵」季節の中で kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
シクロ運転手と元米兵
ベトナム民族楽器の一弦琴の幻想的な音色の中。町の風景は昔ながらの活気あふれる人間の住む町なのだが、近代化の波は押し寄せ、古い文化は避けられようとしている。
ハス売りの少女に突然のライバル、造花の花屋が登場。木箱を無くした少年が映画館でスクリーンを破ってしまった後にショーウィンドーに複数のテレビ映像。シクロ運転手が娼婦を待つホテルでは、普通のタクシーが娼婦を追い出す。4つのストーリーは徐々に絡み合ってくるのであるが、3つの話は近代化による疎外感。ハーヴェイ・カイテルのストーリーだけは娘を探す目的であるから古きを求めているのだ。
ハンセン病により隠遁生活を送る地主のストーリーが最も味わい深い。シクロのストーリーは後半の映像が凄く綺麗。
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