キートンのカメラマンのレビュー・感想・評価

　柳下美恵さんのピアノ演奏でサイレント映画を鑑賞する２週間連続のGW恒例シリーズ、今年の第一弾はキートンからです。

　MGMとの契約の関係らしいのですが、「奇想天外なノンストップ・アクション」と言うキートンらしい持ち味はやや抑え気味の造りでした。でも、ヤンキースタジアムでの一人芸等、落ち着いた動きの凄みを堪能です。

　そして、今回も喜劇映画研究会の新野敏也さんによる上映後のトークが凄かった。「どうしてそんな事を調べられるんだ？」と言う裏話の連続に、「へ～っ」のみに留まらずゾクゾクと感動しました。楽しい！

モノクロの無声映画なので笑いの要素がとてもわかりやすくて、素直に笑える。
プールなんて行ったら男が囲い込んでしまうほどの美しさを持ち合わせたヒロインを取り巻くのは、見るからに意地悪なライバル。関係性もわかりやすい。
個人的にはヒロインのお家のシーンが好きでした。そして猿がすごい！