カリフォルニア・ドリーミング
劇場公開日:1979年6月30日
解説
シカゴから、若者たちのあこがれの地カリフォルニアにやってきた少年が体験するビーチ・ライフを描く青春映画。エグゼクティブ・プロデューサーはルイス・S・アーコフ、製作はクリス・ウィテイカー、監督は「呪われたジェシカ」のジョン・ハンコック、脚本はネッド・ウィーン、撮影はボビー・バーン、音楽はフレッド・カーリンが各々担当。出演はデニス・クリストファー、グリニス・オコンナー、シーモア・カッセル、ドロシー・トリスタン、ネッド・ウィーン、ジョン・カルビン、タニア・ロバーツなど。
1979年製作/アメリカ
原題または英題:California Dreaming
配給:松竹=富士映画
劇場公開日:1979年6月30日
ストーリー
シカゴからやってきた少年TT(デニス・クリストファー)は、憧れのカリフォルニアに着いた感激でいっぱいだった。まずはどこか落ちつく先を見つけねば、とアール(ネッド・ウィーン)の自動車修理工場をのぞき、彼にデューク(シーモア・カッセル)の店に行ってみるように言われる。初老だが少年のようなデュークは、純真なTTに好感をもち、家に泊まることにするが、娘のコーキー(グリニス・オコンナー)は、こんな田舎っぺと一緒に暮すなんて、と大ムクレ。だが、TTの方は、ビキニの似合うコーキーに一目惚れだ。TTの新しい生活が始まった。海辺にたむろするビーチピープルたちにもTTはなれなれしく割り込んでいき、いつの間にか彼らも愛嬌のあるTTに溶け始めていった。TTは、また人々の様々な愛の形をみた。愛し合いながらも別れてしまったデュークとフェイ(ドロシー・トリスタン)の愛の復活。スーパー・サーファーのリック(ジョン・カルビン)と黒髪のステファニー(タニア・ロバーツ)・の絶望的な愛…。ある日、TTが自分に愛をよせていることを知ったコーキーは、思わず飛びかかってきた彼をねじふせるが、その夜、ショゲているTTにやさしい言葉をかけ彼を誘った。翌朝、ベッドの上の2人を見つけたデュークは、そのあどけない表情に笑いながら声をかけるが、コーキーは部屋を飛び出し、TTは、土足で踏み込まれた腹立ちから、前にデュークが語った、彼がオリンピックで金メダルを取ったことがあるという話は嘘にきまっている、あんたはひどい男だ!と怒りを爆発させた。その日、ビーチ・バレーにハッスルしていたデュークが突然、心臓発作で倒れ、そのまま息をひき取った。フェイはカリフォルニアを去っていった。父の遣品を整理していたコーキーがその中から、1952年のオリンピックで、デュークに与えられた優勝の賞状を見つけた。TTは、デュークを罵倒した自分の軽薄さから、去ってしまった彼への自責の念にかられた。一つ愛の季節が終ろうとしていた。ステファニーはリックへの愛に見切りをつけ旅立った。そしてTTとコーキーの楽しかった夏も終り、新しい季節が始まろうとしていた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・ハンコック
- 脚本
- ネッド・ウィン
- 製作総指揮
- ルイス・S・アーコフ
- 製作
- クリス・ウィティカー
- 撮影
- ボビー・バーン
- 音楽
- フレッド・カーリン
- 字幕
- 清水俊二