「元祖少女漫画」カラミティ・ジェーン マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
元祖少女漫画
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口パクじゃないと思うが。
1953年の映画だから、男と女の関係は頭から排除しよう。
でも、初見当時(いつだか、覚えていない)は、ドリス・デイが格好良くて綺麗だと思った。日本の江利チエミさんが似ているって思い込んで、ずっと江利チエミさんが『ケ・セラ・セラ』を歌っていると思っていた。色々調べても、江利チエミさんは『ケ・セラ・セラ』を歌っていないようだ。『ケ・セラ・セラ』はペギー葉山さんだね。
この映画は、元祖少女漫画だ。
『少女フレンド』『りぼん』『マーガレット』読みたくて読みたくて。でも、男が少女漫画を読むのはタブーだった。つまり『G』囃し立てられる。僕は『G』では決してないが、当時の少年漫画の品の悪さが我慢できないでいた。それに比べて、『少女フレンド』に登場する少女は可愛くても、メガネをかけてその美しさを隠す。主人公の少女の心の中には余裕があると僕は思った。ある意味に於いて誤解なのだろうが。
反面、男の漫画はケンカばかりして、心が小さいのに大きく見せる、つまり、虚勢を張る。それが僕は嫌だった。
『少女フレンド』はイトコのお姉さんの愛読書だったので、その家には通い詰めていた。やがて、そのいとこに恋心を持つのである。
この映画は女性の隠れた美しさを僕に芽生えされてくれた映画だったかも知れない。
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