劇場公開日 1969年7月12日

カラマーゾフの兄弟(1968)のレビュー・感想・評価

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4.0映画単体だとちょっときついかも…

2024年5月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

萌える

なっが(笑)約4時間。いや、やっぱり短い。なんせカラマーゾフの兄弟である。4時間で収まるはずが無かったのである…。

原作既読。
尺の関係か、いろいろ端折りに端折って重要な部分だけ残して、登場人物も必要最低限に…ということだったんでしょうが、やはり若干無理があったようで、原作を読んでいない人がこれを観てストーリーを把握できたか少し疑問です。さらに言えば、この小説において重要な宗教観や現代社会への問題提起を読み取れるかどうか。少なくとも日本人には難しいと思います。

配役はとても良かったです。もちろん役者については一人も知りませんが(笑)全員原作のイメージ通りの演技、容姿でした。特にドミートリィは素晴らしかったです!あのブッチブチのキレッキレのドミートリィを見事に演じております。グルーシェニカは非常に華があって、笑顔も怒ってる姿も様になっていました。そしてそしてアレクセイ!か、かわいい…(^q^)もじもじしやがって!上目遣いしやがって!修道服も黒のワンピースに見えてきたぞ…。

音楽がもっと欲しかったかなぁ。やはり映画ですから、盛大に盛り上げて欲しかったですね。演技は大袈裟なくらいなんですが(笑)

一本の映画としてみるなら長いし、日本人…特に現代の日本人には宗教観等に壁を感じるかも。「許される」って何?みたいな。世界観に入り込めないと退屈に感じてしまうかもしれません。
原作を読んだ人にとっては楽しめる部分は多々ありますが、やはり物足りなさはあると思います。でも役者のハマりっぷりは素晴らしいです!おさらいのつもりで観るのもいいと思います。

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吹雪まんじゅう

2.5重くて長くて退屈

2013年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

総合:50点
ストーリー:65
キャスト:70
演出:75
ビジュアル:75
音楽:65

 ドストエフスキーの傑作なんだそうだが、どうにも重いし長いし退屈だった。当時のロシアの宗教観とか上流社会の不道徳といった状況にたいして知識の少ない自分としては、彼らの醜い行動に対して現代的視点から見てしまうと彼らを侮蔑し見下してしまうだけだし、特に前半では本能と欲望のままに暴走する人々に対してその傾向が強かった。このような下品で知性の感じられないのに、金をもっていて好き勝手やってる腐臭のするような人々が私は好きではない。そんな姿を冒頭から二時間以上見せ続けられる。
 後半の裁判になってからのどろどろの人間模様や凍てつく大地への旅立ちなどは流石にロシア文学らしい荘厳さがあって前半よりは盛り上がるのだが、やはり合計四時間は長い。厳しい冬を耐え忍ぶ芯の強いロシア人のような忍耐が、この作品にたいする自分にはなかった。これを見て原作を読んでみようという気にはならないな。

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Cape God