「仮面でもあり真相でもある米国」仮面の米国 ouosouさんの映画レビュー(感想・評価)
仮面でもあり真相でもある米国
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一度囚人とされれば鎖に繋がれる一方、素性が知れなくとも実力があればのし上がれる。悪人は物のように扱われて当然という粗野な感覚と、人格の陶冶の可能性を信じるという高潔な市民社会とが併存する。アメリカとは正体不明な国であるとつくづく思うが、そこには常に、鉄道や橋といったインフラがつきまとう(囚人として鉄道を敷設し、脱獄囚として鉄道で北上し、橋の建設で名を上げる)。インフラこそが、アメリカ(もしくは国家)に個人を根付かせるものなのかもしれない。
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