風の輝く朝にのレビュー・感想・評価
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香港ニューウェーブの代表作
香港ニューウェーブの代表作
日本軍の香港侵攻を背景に2人の男と1人の女の恋愛と友情を描いたドラマ映画。香港ニューウェーブの代表作の1つで、その高い評価を伝え聞いた香港映画ファンの間では日本公開より遥か前から原題の『等待黎明』で知られていた作品である。1990年にようやく日本公開され、地方住みだった大学生の僕は翌年か翌々年に当時住んでた都市のホールでの上映会か何かで観た。いや~、懐かしい。
戦争映画ではなく青春映画に近いんだが、日本軍の香港侵攻を描いた映画は珍しい(といっても戦闘シーンはありませんが)。男2人と女1人の三角関係を描いた青春映画ということで、フランス映画の『冒険者たち』(未見)や『突然炎のごとく』と比べられることも多い映画だが、日本軍による暴虐もよく描き込まれている。若き日のチョウ・ユンファの出世作で、ユンファは1980年代末頃には『獣たちの熱い夜 ある帰還兵の記録』(未見)、本作、『男たちの挽歌』『誰かがあなたを愛してる』の4本が自分の出演作の中で気に入っていると言ってた記憶あり。イップ・トン(セシリア・イップ)とアレックス・マンも好演でなかなかの佳作だった。
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