清朝皇帝のレビュー・感想・評価
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まだ日本では金庸が有名じゃなかった頃の金庸映画
VHS&LD邦題が『風と興亡』、レンタルDVD邦題が『書剣恩仇録』。予約が規定数に達したらセルDVD化もされる予定だったが、結局規定数に達しなかったため流れたようだ。
金庸の武侠小説『書剣恩仇録』の映画化だが、金庸の小説群が邦訳されるのは90年代後半になってからで、公開当時は原作の知名度が全く無かったためこういう邦題になったらしい。劇場公開時に歴史ものかと思ってちょっと興味を持ったんだが確か1週間ほどで上映が終わってしまった。レンタルビデオは邦題が全く違うんで最初は気づかなかったんだが、副題の「第1部 紅花党の反乱」「第2部 シルクロードの王女・香妃」が同じことに気づき、そこでレンタルして観た(DVDの副題は「上巻 紅花会」「下巻 香香(シャンシャン)公主」)。
金庸が、満州族の清王朝6代皇帝・乾隆帝が実は漢民族だったという民間説話にヒントを得て執筆したという作品で、反清組織の首領である弟が主人公。兄弟が敵味方に分かれて戦いながら、時に通じ合い、時に裏切りという、歴史映画ではなく伝奇映画(というか武侠映画)である。ストーリーもアクションもなかなか面白かったような記憶があるが、細かいところはもうよく覚えてない。主人公が兄の乾隆帝に「兄さん、いっしょに清を倒そう」みたいなことを言うシーンがあって、おいおい、いくらなんでも(笑)と思った記憶あり。
DVD化されたのは2013年で、最初レンタル店で見かけた時はやはり本作のDVDだとは気づかなかった。ころころ邦題を変えるなよなあ。まあ日本で公開される香港映画にはありがちなことだけれど。
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