影なき男(1987)のレビュー・感想・評価
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犯罪映画だけど、この大自然の美しさに目を奪われちゃった。
配信でシドニー・ポワチエ特集するかと思ったが、どこでもしていない。それで、見たことのない映画いくつか観賞したく検索中である。 この映画はYouTubeで無料で見られ、 Action Movie «SHOOT TO KILL» - Full Movie, Action, Thriller, Adventure / Movies In English をコピペすると可能。 英語版しかないと思うが、これが私が検索した結果だ。かっこいい映画。 大自然を堪能できるし、危機感と大自然の恐ろしさがマッチしているから、冒険心がウズウズしてきた。1987年公開でサンフランシスコのFBIのベテラン捜査官スタンティン(シドニー・ポワチエ)の活躍。私はベイブリッジを抜けて、ピアー99からオークランドにボートで逃げた犯人の手の甲を見てばかりいた。車を運転している時も右手に腕輪(時計)をしているなと思って見ていた。五人の大自然の探索者の一人が犯人だと分かったが、どれが犯人かが皆目見当がつかなかった。しかし、山慣れしていない男が二人いる。一人は妻と離婚して別な環境を求めて大自然に入ってきたと言っている男。もう一人は、地形も良く理解していない男。 映画の構成や背景からいくと、犯罪映画としてだけでなく、人間嫌いのような人でも自分を開くことができると思った。私にとってユニークに感じた。サンフランシスコのシーンは暗い夜のシーンが多く、ワシントン州に入ると急に緑、そのうち、吊り橋、雪、熊のように茶色、水色、白、茶色、、、緑と、カナダバンクーバーに入り、市内、船(貨物・客)血まみれ、海の中と色彩豊かで、大きなスクリーンで見たいと思った。大自然が気になって、ワシントン州のスポケンの北西の『ビーショップの滝』 と言うところを地図で探してみたが、全くなかった。架空の場所のようだ。後で、調べた結果、撮影は カナダのブリッティシュコロンビア州だと分かった。 (下記に記しておく) ジョナサン(トム・ベレンジャー)は仙人のような山男で、友達作りが下手なようだ。この彼が、スタンティンと共に苦難を乗り越えるたびに、人間が変わっていくのがわかる。いいねえ。 犯人が3度目の殺人を行った、カナダに近いとされるスポーケンの北東の村で、ケアー・テーカーの男からFBI捜査官スタンティンは2度も「本当にG-menか』と聞かれている。田舎に来ると、黒人を見るのは珍しいし、FBIだから、こういうきき方をする。差別とは違う、今流の言葉で、マイクロアグレッションという。 他にも大自然の中で、ハイイログマ熊に出くわした時も、熊ですら、スタコラ逃げていった。熊がこんなふうに逃げるのを見たことがないとジョナサンは言ったと思うが、スタンティン(G-men)は、『みんなと同じように、このへんのみんなは黒人を見たことがないようで、熊もおんなじ行動をとる』と言ったので、私は失礼だとは思ったが大笑いしてしまった。 崖を上がる時、ジョナサンは上がれるが、スタンティンは全くだめ。ジョナサンが命綱のロープを体に巻きつけろ引っ張るからと。でも、スタンティンは自分で上がるという。ジョナサンは呆れて付き合っていられないという感じで何度か同じことを言う。スタンティンは堪忍して、ロープを自分に巻き付けるから引っ張ってくれと、両手を上げる。もう大笑い。 銃を振り回して、事件は解決できるけど、山には疎い。こんなシーンがいくつかあるが、二人が近づいていくのがいい。 猛吹雪を避けるため、ジョナサンとスタンティンは横穴鎌倉を掘って、お互いに体を温め合うが、ここでも大笑い。スタンティンはジョナサンの山男の風呂に入らない体の匂いにびっくりして、自分も匂うのかと聞くシーン。おいおい、死ぬか生きるかの騒ぎなのに、体の臭いとは? 町の人だからねえ? IMDbで調べた結果。 1)Buntzen Lake, Anmore, British Columbia, Canada (Seaplane landing) 2)Coquihalla Canyon Provincial Park, British Columbia, Canada (Gondola and gorge) 3)Nairn Falls Provincial Park, British Columbia, Canada (Waterfall scene and where Stantin and Knox discover bodies.)
無難な犯罪アクション
総合:70点 ストーリー: 65 キャスト: 75 演出: 65 ビジュアル: 65 音楽: 65 名優ポワチエ出演のまずまずの犯罪もの。無茶苦茶に派手な活劇を見せるわけではないが、無難にまとめたかんじ。 山に逃げ込んだ犯人を追い詰めるため、ポワチエが山岳ガイドの男と共に厳しい山の中に入り込むのが見所だろうか。山の素人と犯罪の素人との組み合わせはなんとも中途半端だが、それでもなんとか犯人に追いつこうと厳しい自然を相手に格闘する。 都会の宝石店夫婦を襲った犯人は、最初から殺しをためらわず残虐性を見せる。また殺しの際には左目を打ち抜くというこだわりを持つ。ポワチエが捜査の初期段階で指摘したとおり、犯人は過去にもいろいろと犯罪暦がありそうだ。 しかしながらそれらの過去について話がそれ以上ふくらむこともなく、新しく次々に自分のために殺人を犯しながら話が進んでいく。これだけの犯罪者なのだから、もう少しそのあたりの犯人像に触れてもいいのではないかと思う。
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