「精神が壊れていく」鏡の中の女 mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
精神が壊れていく
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精神科医の女医(エニー)が患者のマリアを治療する経過のストーリーかと思ったら、全然違ってました。かなり、独特のタッチでサイコホラーみたいな怖さがありました。
エニーがレイプ未遂に遭遇し、それをキッカケに情緒不安定になり、トラウマに次々と襲われて心身に異常をきたして行くのがすごい。過去へと退行しフロイトの世界でした。真っ赤なドレスを着たエニーが棺桶に入っている描写が目に焼き付いてます。
レイプ事件はきっかけで、エニーが特別なトラウマを抱えていたようには見えず。仕事に対する不安、老いに対する恐怖、彼女自身が虐待にも感じてしまった小さい頃の躾など、誰でも、深層心理の中に多かれ少なかれ抱えてそう。だから、だれにでも起りそうで、それが恐ろしかったです。
ラスト、扉の黒いチューリップ、何を意味するのか? 黒いチューリップは死を連想させ、花言葉は(私を忘れて)。エニーは過去の自分と決別したのでしょうか。
難解な映画であり、観るのに疲れました。
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