劇場公開日 2024年7月26日

「SASUKEばりの縦横無尽アクション」帰って来たドラゴン regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0SASUKEばりの縦横無尽アクション

2024年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

単純

DVD化されていたものの、これまで観る機会を逸していたが、この度の2Kリマスター版リバイバル上映を機にようやく鑑賞。画質の粗さはフィルム素材が劣化して使えず、代わりにビデオ素材をベースにリマスターしたため。
盗まれたチベットの秘宝を巡る争奪戦というストーリーや随所に盛り込まれたユルいコメディ演出は70年代香港功夫映画の醍醐味。それよりも製作サイドやブルース・リャン、倉田保昭らキャストが重きを置いているのは、“脱ブルース・リー”アクション。走っては殴り蹴り、狭い壁の間を足の跳躍で登った状態で闘い、屋上に上がったかと思えば落下し、また走っては殴る蹴るという、バトル版『SASUKE』のような縦横無尽アクションにある。
それに加えてリャンがヌンチャク、倉田がトンファーを手にしたバトルまで盛り込むあたり、「とやかく言わずに俺達のアクションを見てくれ!」という気概をビシビシ感じる。特筆すべきはリャンのヌンチャク裁き。ハッキリ言って本家のリーを凌駕している。
ストーリーの粗や細かいツッコミはさておいて、CG&ワイヤー無しのリアルアクションがある。

regency