「総合芸術としての映画」オルランド SpicaMさんの映画レビュー(感想・評価)
総合芸術としての映画
モローの絵画「サロメ」のような、豪華で耽美な世界が味わえる映画だった。役者さん達はみなとても魅力的で、衣装も素晴らしい。ロケ地(サンクトペテルブルクとウズペキスタン)の風物もエキゾチックでとても美しい。
メイキング映像も良かった。性別というのは実はとても曖昧なもので男性と女性の2つに分けることの方が人工的なのではないか、というコメントや、この映画のような難しいテーマを扱う作品には資金が集まりにくいため、映画好きの製作陣によるほとんど手弁当のような労苦の果てにできた作品であること等が語られていて、理解が深まった。
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