「ジュリエット・ビノシュは好きな女優の一人ですが」溺れゆく女 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ジュリエット・ビノシュは好きな女優の一人ですが
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何が良くなかったんだろう。心に訴えてくるようなものが全くなかったのかな。アリスが妊娠を告げるまでの前半部分が、とにかく断片的で、心理描写が弱いように思った。過去部分を隠すためにマルタンの微妙な心の揺れがさっぱりわからないのだ。と、考えると、ジュリエット・ビノシュのための映画なんだろうけど、マルタンに体を許すまでの心理変化がわからない。
ゾクっときたのは、兄の自殺シーンだけだった。父を階段の上から突き落とすなんてのは、途中でわかってしまうから、サスペンスとしても弱い。
気に入ったところもあります。アリスが妊娠を告げるシーンでは、マルタンへの気遣いと産む決心がつかないという微妙な心理描写。かなりやつれた表情が女優魂を感じました。
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