溺れゆく女
劇場公開日:2000年9月15日
解説
過去の傷を引きずる青年と美しきヴァイオリニストの数奇な愛を描くラブロマンス。監督は「夜の子供達」のアンドレ・テシネ。脚本はテシネ、ジル・トラン、「イルマ・ヴェップ」のオリヴィエ・アサイヤス。撮影は「ドライ・クリーニング」のカロリーヌ・シャンプティエ。音楽はフィリップ・サルド。出演は「年下のひと」のジュリエット・ビノシュ、モデル出身の新鋭アレクシス・ロレ、「エル」のカルメン・マウラ他。
1998年製作/124分/フランス
原題または英題:Alice et Martin
配給:KUZUIエンタープライズ
劇場公開日:2000年9月15日
ストーリー
パリ。20歳の青年マルタン(アレックス・ロレ)はアリス(ジュリエット・ビノシュ)というヴァイオリニストに逢い、恋に落ちる。だが彼は私生児として生まれたという過去の記憶に苛まれていた。10歳の時、実母ジャニーヌ(カルメン・マウラ)の独断で、会ったこともない実父ヴィクトールの元に連れて行かれてしまう。以来、彼は工場を経営し、家庭でも暴力をふるう父親の屋敷で成長したが、ある日失踪し、兄弟の中で唯一気が合ったゲイの兄バンジャマン(マチュー・アマリック)のアパートに転がり込んだのだった。アリスは俳優を目指す兄の同居人で、マルタンも兄の紹介でモデルになり、成功をおさめた。アリスが妊娠を告げた時、彼は過去のトラウマによって情緒不安定になる。実は、倒産寸前の工場をめぐる兄弟喧嘩で兄ソランソワが自殺し、さらに父ヴィクトールの背徳行為を知ったマルタンは、父と口論になり、誤って彼を突き落とし、殺してしまったのだ。総てを聞いたアリスは彼の故郷を訪ね、家族と会い、ヴィクトールがマルタンを愛していたことを聞き出し、兄弟に真実を伝えた。かくして、マルタンは警察へ行き事件を告白し、アリスは彼の子供を生む決意をするのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アンドレ・テシネ
- オリビエ・アサイヤス
- ジル・トーラン
- 撮影
- カロリーヌ・シャンペティエ
- 美術
- ゼー・ブランコ
- 音楽
- フィリップ・サルド
- 編集
- マーティン・ジョルダーノ
- 衣裳
- エリザベド・ダヴェルニエ