エル・ニド
劇場公開日:1987年3月14日
解説
初老の孤独な男と13歳の少女との交流の中に、全てを犠牲にする無償の愛を描く。製作はマヌエル・ペレス、監督・脚本はハイメ・デ・アルミニャン、撮影はテオ・エスカミーリャが担当。音楽はハイドンの「天地創造」他が使われている。出演は「ミツバチのささやき」のアナ・トレント、エクトル・アルテリオ、ルイス・ポリティほか。
1980年製作/スペイン
原題または英題:El Nido
配給:シネセゾン
劇場公開日:1987年3月14日
ストーリー
スペイン中央部サラマンカに近い小さな村に住む初老の男アレハンドロ(エクトル・アルテリオ)は、妻の死後、孤独のうちにオペラとチェスに明け暮れていた。ある日森の中でGの署名の付いた謎のような言葉を記した紙片を見つけ、その署名の主を探すために村の教会に友人のエラディオ神父(ルイス・ポリティ)を訪れる。Gとは、小鳥をこよなく愛する13歳の少女ゴジータ(アナ・トレント)のイニシャルだった。彼女の大人びた眼差しに魅せられたアレハンドロは、いつしか親子以上に年齢の離れた彼女を愛するようになり、二人は互いに愛を誓い合う。だがそれはいつしか村中の噂の的となり、ゴジータはアレハンドロから引き離されて、遠くの親戚の家に預けられることになった。アレハンドロから愛の証として渡された「認識票」を父の上司である警察署長(アグスティン・ゴンザレス)に取り上げられたゴジータは、別離の日アレハンドロの胸で泣きながら「あいつを殺して!」と訴えた。「君を愛しているが、人は殺せない」と寂しく答えるアレハンドロだったが、彼の決意は二人を永遠の別れへと導いていくのだった--。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ハイメ・デ・アルミニャン
- 脚本
- ハイメ・デ・アルミニャン
- 製作
- マヌエル・ペレス
- 撮影
- テオ・エスカミーリャ
- 美術
- Jean Claude Hoerner
- 音楽
- ザ・クリエイション
- 編集
- Jose Luis Motesanz
- 字幕
- 戸田奈津子
受賞歴
第53回 アカデミー賞(1981年)
ノミネート
外国語映画賞 |
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