「オカルトミステリー」エクソシスト3 mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
オカルトミステリー
久々に観た『エクソシスト』シリーズ(1,2,3)
私はシリーズの中で、この『エクソシスト3』が一番、好きです。主人公が神父ではなく、警部(ジョージ・C・スコット)でして、サスペン+ミステリー要素が加味されているのが見応えがあり、場面が精神病院というのも気に入っています。(本音を言えば、警部がもっと若い男性の方がよかった!)
『エクソシスト』の15年後というストーリーで、原作者のピーター・ブラッティが原作、脚本、監督をつとめたという、正統な続編らしいです。やっぱり、原作者はエクソシスト2の出来に不満だったんだろうなあと思います。エクソシスト2は、全然関係ないみたいに、エクソシスト3を作ったように感じます。(劇団ひとりは、2が一番面白かったというのですから、好みは人それぞれですね)
病院の個室に幽閉された双子座殺人事件の犯人という男をブラッド・ダリフが演じてますが、クレージー感があり(目がイッちゃってる)、これが中々よかったです!この殺人犯という男は「自分は他の誰でもない」レギオンという人物らしく、カラス神父に姿を変えたりします。(ブラッド・ダリフは映画『カッコーの巣の上で』でどもりのある気弱な青年を演じてましたがこれも精神病院)
※なお、レギオン(Legion)とは、原作者ウィリアム・ピーター・ブラッティが書いた小説です。(日本語訳されていないようですが)
日本未公開のDC版があります。
海外版のBDに追加収録されています。
ウィリアム・ピーター・ブラッティ氏が最初に提示した版に基づいて、”再構築”したものなので一部不完全なようですが。
カラス神父自身の(元の姿の)登場は無かったのを、スタジオサイドの強い要望で追加撮影・再編集したものが公開版でした。
という訳で、実はこのシリーズ0〜3までの全作が2バージョンづつ存在しているという事となりました。