「アーサー王と円卓の騎士」エクスカリバー kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
アーサー王と円卓の騎士
王が存在せぬ暗黒時代のこと。ウーサー卿はせっかくコンウォールと休戦条約を結んだというのに、彼の妻イグレーン(カトリーン・ブアマン)を欲し、攻撃を開始する。そこで魔術師マーリン(ニコル・ウィリアムソン)に頼み、コンウォールの顔そっくりとなりコンウォールの城に忍び込む。その頃、本物のコンウォールは合戦で絶命し、イグレーンは男の子を身ごもる。9か月後、マーリンはその子アーサーを報酬として引き取り、彼を追ったウーサーは王者の剣エクスカリバーを岩に刺して、親衛隊に殺される。
岩に刺さった剣は誰にも抜けない。抜いた者こそ王になる男とマーリンは予言する。そして成人したアーサー(ナイジェル・テリー)が剣を抜いた。多くの騎士が彼についてゆき、負け知らずの優秀な騎士ランスロット(ニコラス・クレイ)も得て平和な国を作り上げた。平和とはなったが、アーサーの妻グィネヴィア(チェリー・ランギ)がランスロットと不貞をはたらき、アーサーの異父姉モーガナ(ヘレン・ミレン)が魔女となり、復讐の意味をこめてマーリンから術を奪う。そこで、グィネヴィアに成りすまし、アーサーと関係を持って男子モードレッドを授かるのだ。
アーサーは不貞を発見した時、エクスカリバーを捨ててしまう。そのおかげで豊かだった土地も荒れ果て、疫病が蔓延。彼は聖杯を探すよう騎士たちに命じ、数年経ったが、皆モーガナとモードレッドの土地で呪い殺されてしまう。そしてランスロットの弟子であるパーシバル(ポール・ジェフリー)が生き残り、キャロット城へと帰り、アーサーに聖杯で水を飲ませる。生気を取り戻したアーサーは王位を狙うモードレッドに戦いを挑むのだった・・・
史実を追うような歴史ドラマではなく、魔術師マーリンを中心としたファンタジックな映画。ヒーローとしてのアーサー王より人間らしい個人を描いた映画。若き日のヘレン・ミレンもそうだが、チョイ出のリーアム・ニーソンもいい。