「お金は大事なようだけど…」運動靴と赤い金魚 ヤマザマンさんの映画レビュー(感想・評価)
お金は大事なようだけど…
妹の修理した古い靴をなくした貧しい家庭の少年の物語。お父さんは収入少なく家賃を滞納、母親も病弱である。兄妹で協力して一つの運動靴で何とか過ごす。貧しさの中に光る何かが彼らの心の動きとともに描かれる。無くした運動靴を見つけるが、その家はもっと貧しく見逃すことに。しかしマラソン大会で三等賞となると新しい運動靴が手に入る。そこで最後の力振り絞るが…。イスラムの教えは理解しづらいが、明らかに映画のバックボーンとなっている。サラームの挨拶の言葉が美しく感じる。日本の毎日の忙しいつまりはお金優先社会にとっては、安らぎとなる気持ち良い映画です。
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