ウィローのレビュー・感想・評価
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モフィーング技術の開祖
ルーカスは「スター・ウォーズ ジェダイの帰還」で森の小人イウォーク族のウィケット・W・ウォリックの役を演じたワーウィック・デイヴィスを主役にしたファンタジーを思いついたらしい。
主役のウィローを演じるワーウィック・デイヴィス、当時17歳、身長107㎝の小人症である。(後に小人症の役者ばかり集めたプロダクションWillow Personal Managementを設立している)
白雪姫で小人はお馴染みなのでファンタジーに小人が主役でもルーカスとしては違和感は無かったのだろう。エキストラを含め240人の小人が参加している。一方で本作は変形CGの先駆けであるモーフィング技術を開発したことでも有名、ソフトを創ったのはダグラス・スマイス(当時33歳)で、後にキャメロン、スピルバーグ、ゼメキスらとも組んで多くのVFXで活躍している。人間でも動物でも縦横無尽に変形させるCG技術の先駆けと本物の小人とのハイブリッドと言うのが実に奇妙な取り合わせだ。
プロットとしてはいかにもルーカスらしい、フォースもどきの魔法や剣での戦い、ダース・ベーダーもどきの髑髏仮面将軍などスター・ウォーズパロディのようだ。
それにしてもハラハラさせる魂胆とはいえ赤ん坊を厄介者扱いしたり殺そうとする鬼畜のストーリーはとても正視に耐えない。
Believe in the word! いいね!
脚本は天才のジョージ・ルーカス。監督は職人のロン・ハワード。この二人がタッグを組んでファンタジー映画やってたなんて!勿論昔の映画なので古い点は仕方ないにせよ、楽しく観る事ができました。なんというかジョージ・ルーカスの「ロード・オブ・ザ・リング」って感じですね。きっとジョージ・ルーカスもLOTR好きだったんだろうな。こういう作品が後々のLOTRの映画化に繋がっていってるんでしょうね。
ヴァル・キルマーが若い!ワーウィック・デイヴィスも意外と良く見る俳優さんです。しかし、小人症の人をいっぱい集めて村を作るとか今なら怒られそうな気もしますが。まだおおらかな時代だったんですね。そして、赤ちゃんが演技上手いぞ!っというより赤ちゃんをずっと撮影して色んな場面を撮り貯めて、シーンにあった部分を使ってるんでしょうね。
内容は余り殺伐とせず、戦闘やピンチのシーンでも何処と無くまったりしてました。時代なんだろうなぁ。いいですよね。こういうファンタジー映画。童心に帰れます。色々と疲れた時にこそオススメです。
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