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劇場公開日:

解説

新聞社の女性記者として活躍するヒロインの子供時代から現在までの軌跡を追いながら、家庭を持ちながら仕事に専念する女性の生きがいや苦悩を描く。監督は「同じ空の下」(61)でデビューしたグルジアの女流監督ラナ・ゴゴべリーゼ。彼女と女流脚本家のザイラ・アルセニシヴィリとエルロム・アフヴレジアニの共同脚本。撮影はこの作品でソ連邦国家賞を受賞したヌグザル・エルコマイシヴィリでゴゴべリーゼ監督とは「一日と一生」で再び組んでいる。音楽はギア・カンチェリ、美術はフリステシヤ・レバニーゼが担当。主演は女優でソ連邦最高会議代議員であるソフィコ・チアウレリでシナリオは彼女のキャラクターを考慮して書かれている。共演はギア・バドリーゼ、カテワン・オハヘラシヴィリ、ジャンリ・ロラヴィリ、サロメ・カンチェリ、ケテワン・ボチョリシヴィリ、ヌツァ・アレケン・メスヒシヴィリ、レヴァン・アバシーゼなど。一九七九年サンレモ国際映画大賞受賞作品。

1979年製作/ソ連
原題または英題:Several Intervews on Personal Problems НЕСКОЛЬКО ИНТЕРВЬЮ ПО ЛИЧНЫМ ВОПРОСАМ
配給:日本海映画
劇場公開日:1983年11月5日

ストーリー

グルジアの首都トビリシで、新聞社の投書欄を担当する女性記者ソフィコ(ソフィコ・チアウレリ)は、夫アルチール(ギア・バドリーゼ)と二人の子供、サンドロ(レヴァン・アバシーゼ)とエカ(ヌツァ・アレケン・メスヒシヴィリ)に囲まれ、多忙ながら平和な生活を送っている。彼女はジャーナリストという自分の仕事を愛し誇りにもしているのだ。投書欄にはさまざまな人々の喜びや苦しみが寄せられ、それらの人々の援助となるよう努めるソフィコは、帰り道の途中でも通行人に声をかけてインタビューを試みたりしていた。いつものように、子供たちを学校に送り出し、夫の世話をやき、編集局へと出勤したソフィコはその日、カメラマンのイクラリー(ジャンリ・ロラシヴィリ)をともなって、ある学校を訪れた。その学校の校長は学校の敷地の一部に勝手に家を建て始めているというのだ。各々の言い分を聞くソフィコ……。彼女は、ある意味で自分の生活に満足していた。家にはやさしい夫や可愛い子供たちがおり、仕事を終えるやいなや、彼らのための買いものをして家に帰り食事を作る。夫が友人を伴って帰宅すれば快くもてなす。彼女が投書欄で目にする悩みをもつ女たちに較べても幸福であるように思われた。しかし、そんな彼女の生活に暗い陰がさし出す。町でバスを降りたソフィコは、誰かを心待ちにしている風な夫の姿を見た。彼女は勇んで歩み寄るが、夫が笑顔で近づいたのは、彼女ではなく、若い見知らぬ女の方だった。それを知ったソフィコの驚き……。家に帰った彼女は、夫の裏切り行為の原因を思いめぐらした。自分が、いつもゆっくりと家でくつろいでいないこと、妻としての立場のいたらなさ、そして、かつて夫アルチールと出会った若い日々のこと。夫はもっと若く美しい女性が好きになったのだろうか。若々しいかつらをつけたソフィコは、久しぶりに夫とテニスコートに観戦に行くが夫は何も語らない。帰り道、ソフィコは決意していた。アルチールとの生活に結論を出し新しい生活をスタートさせようと…。

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