硫黄島の砂のレビュー・感想・評価
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主演のジョン・ウエイン演ずる軍曹があっさりとやられてしまう戦争映画
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1949年の米国映画で、ジョンウエイン主演であり、西部劇の様な勇ましい戦争映画かと予想したが、硫黄島の戦いの過酷さを、きちんと描写しており、好感を持った。リアルということで、本好きのインテリ新米兵はあっさりと撃たれ死し、ジョンウエイン演ずる軍曹も国旗立てる前にあっさりと殺られてしまう。親しい仲間も日本兵に肉弾戦で襲われ殺されたりする。
信念もあるが、偉そうで、暴力的で酒浸りで家族にも愛想つかれたらしい軍曹のキャラクター設定は米国映画の伝統通り、とても粋である。軍曹に殴られた部下が、軍法会議にかけられない様に、柔道の練習と偽証するエピソードも、憎まれている様で、実は部下に慕われていることを示し効果的。
まあ、戦争映画としては、きちんと戦いに備えてハードな訓練をしてること、戦いと闘いの間にニューギニアとハワイで一定期間休暇取れ、結婚及び子作りまでできるローテーションシステムに、日本の軍隊との違いを感じ、非常に興味深かった。どうやら、日本国は戦争へのアプローチ法の思考能力的に既に負けていたということか。
魅力的な女性登場エピソードは有るものの、日本の出来の悪い戦争ものと異なり、悲壮感や使命感、お涙頂戴エピソードも皆無なのは、嬉しかった。
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