アンナ・カレーニナ(1998)のレビュー・感想・評価
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どこにでもあるただの不倫の話
総合:65点 ストーリー:60 キャスト:70 演出:65 ビジュアル:75 音楽:75 文豪トルストイの代表作であるが、原作は読んだことがない。貴族たちが「若いうちはさんざん遊んで、結婚は恋愛ではなくて地位や家柄で決めないと」「人妻に恋をするのはいいことだ」みたいなことを劇中で言っていて、当時のロシアの貴族社会の価値観や恋愛観とかがいま一つわからない。要は今でもありそうな何か普通の不倫の話に思えた。原作がそういうものなのか、この映画から受けた印象がそういうものなのかはわからない。でも自分には「アンナ・カレーニナ」が世界に絶賛されるほどの素晴らしい物語にも思えなかった。確かに本気で純愛であるからこその苦悩があるが、この程度の話ならばどこにでもありそうな気がする。あるいは不倫や離婚が当たり前の現代社会に生きているからのめり込めないのだろうか。 実際にロシアで撮影された古めかしく威厳のある建物や風景を撮影した技術はなかなかのもので、綺麗な映像を楽しめる。それに合わせるクラシック音楽も絢爛に美しく悲しく上手に雰囲気を作り上げていた。
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