アンツのレビュー・感想・評価
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働きたくない働きアリのサクセス・ストーリーだが面白かった。
三行まとめ:
・平凡だが誠実な人物が嘘のように出世する定番のおとぎ話だが感情移入できて面白かった。
・単純なアリの社会を上から全体的に俯瞰的に見ることによって実際の人間社会において自分も社会の重要な一員であることに気が付かされ勉強になった。
・人から見るとアリはみな同じ顔にしか見えないということは逆にアリから見ると人もみな同じ顔であると思った結果、市民平等の精神を会得できて勉強になった。
働きたくない働きアリのジー(Z)が仕事を放棄し、自分探しの旅に出て、紆余曲折の末に社会に帰還し、英雄となり、アリ社会のプリンセスと結婚するようなおとぎ話だがトントン拍子にうまくいくジーの人生が1時間で見られて満足できてよかった。ジーは面倒くさがりでおしゃべりで女好きだが酒、タバコ、博打はやらないので好感が持てる。この映画のよくない点は薄暗いアリ穴での場面が多いこと、アリの顔がかわいくないこと、ストライキや戦争などネガティブ社会的事案が入っていて気分転換に見るには少々テーマが重すぎることである。しかしながら私にとっては今自分の属している社会とは別の社会を見られて勉強になったと思う。
視聴:テレビ機(有料配信NETFLIX) 初視聴日時:2025年6月21日 視聴回数:1回(早送りあり) 点数:3.5
『アンツ』にだって輝くものがある!
思い出しレビュー30本目。
『アンツ』
アリの世界を舞台にしたドリームワークスCGアニメ。
ピクサー/ディズニーの『バグズ・ライフ』との競作・同時期公開が話題に。
何と言っても、この超豪華声の出演!
ウディ・アレン、シャロン・ストーン、シルヴェスター・スタローン、ジーン・ハックマン、アン・バンクロフト、クリストファー・ウォーケン、ダン・エイクロイド、ジェニファー・ロペス、ダニー・グローヴァー…!
こういう作品にウディを起用したのがユニーク。
彼演じる働きアリのZは、神経質でインテリチックな皮肉屋で…ウディそのもの。
人間世界にもアリの世界にもウディみたいな性格はいるようで。
他のアリたちも演者のイメージが反映されている。
ストーリーの面白さ的にもキャラの可愛さ的にも、圧倒的に『バグズ・ライフ』の方が人気で、こちらの知名度は低い。あのテーマ曲はバラエティーでも使われ、知ってる人はいるかも…?
でも、人間社会をアリの世界に置き換えた…と言うより、紙一重のような社会構図の風刺。
ベタではあるが、主人公アリの奮闘。
アリたちの大群衆や洪水などのCG技術。
決して『バグズ・ライフ』より見劣りしていない。
再見の価値…キャッチコピーに掛けて言うなら、『アンツ』にだって輝くものがある!
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