劇場公開日 1960年12月24日

「長さを感じさせません」アラモ(1960) ♪エルトン シンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0長さを感じさせません

2025年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

監督、製作、主演がジョン・ウェインなのでもっとジョン・ウェイン色の強い映画と思ったがそうではなかった気がする。
それだけ壮大な西部劇であり長時間であってもそれほど長さを感じさせないくらい色んな人物が織りなすストーリーであった。
ただ、場所はほとんど砦の中の物語。

メキシコ軍が総攻撃で攻めてくるが、まるで蟻がわいてくるようにとぎれなく次から次へと死ぬのを恐れない突入で結局、砦を落としてしまう。しかし、次から次へ兵士が死んでいってもみんな平気なのだ。これがメキシコ流戦い方?
後から攻める奴がお得感がある?!
指揮官は人の命をなんと思っているのかと思う。
大砲と鉄砲以外には武器がないのでこんなやり方しかなかったのだろうか。それにしてもお粗末だ。

砦が落ちるまでの間に色んなエピソードがあるが、中でもボーイの愛妻が死んだ手紙を巡るトラヴィスとのシーンはうるっときた。

伝令に出たスミティが返ってきたときは砦が落ちた後でその砦を観て呆然としているシーンはなぜか白虎隊の最後と重なった。
その後の彼の人生は、サン・アナ軍を破った後、サン・アントニオに戻り、その市長となり、さらには共和国の議員となったそうだ。
この当時の映画でCGも無かっただろうから製作に莫大な費用が掛かったやろうな。
ジョン・ウェインやからなせた技なのだろうか?

♪エルトン シン