悪魔の追跡のレビュー・感想・評価
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すごく面白い
殺人カルト教団に追い回される田舎ホラーのようだけど、元々都会で暮らしていたか不明なので保留だ。あの水辺の荒れ地よりは都会だろうから田舎ホラーで問題ないかもしれない。敵の正体が判然としないため、行きかう人が全員的に見えて疑心暗鬼に陥るのが怖い。こうなると自分との闘いではないかと思うと、実際教団はとんでもない組織力で地域一帯を牛耳っているようで、命を捨てて何人でも向かってくるためやっぱり本当の敵が怖い。本当に殺しに来ている感じがめちゃくちゃスリリングだ。てっきり逃げ切って、ああよかったみたいなハッピーエンドかと思ったら救いのない完全なバッドエンドで驚いた。
「このために5年もトレーラーで暮らして我慢したんだ。絶対にスキーに行くぞ」とウォーレン・オーツがこだわる気持ちも分からないでもない。ピーター・フォンダは『イージー★ライダー』の時の方がかっこいい。二人は3日間まったく寝てないのではないだろうか。
疑うことも必要
1975年に🇺🇸で上映された
映画がもう一度上映される
という形なのですが
奇跡のB級映画と評される
理由がわかるほど
最後まで展開が分かりやすい🤣
低予算だから
捻った展開にしたくても
コスト上出来ないんですよね😂
キャストの悲鳴も騙され方も
大袈裟過ぎるオーバーリアクションな上に
何で!?と思うから笑える
結論
純粋過ぎたら駄目ですね😅
疑うことも必要ですね😂
公開当時の
お客さんはこの結末に、戦慄したりショックを受けたりしたのだろうか? まあ一人ずつ斃れていくより潔いけれど。ガラガラヘビズとカースタントの人が大活躍、フォンダとオーツが妙にファッショナブル、奥様方は・・仕方ないか。
あの恐ろしい眼差し
ピーターフォンダが!バイクに跨りニヤニヤと少年のように嬉しそう!冒頭のレース場のシーンから、悪魔たちに見つかるまでの楽しいバケーションでのオフロードバイクシーンから、本当に楽しそうで癒される。
働いて金を貯めて優雅なキャンピングカーを仕立てていざバケーション。
都会的で大金持ちでは無いが何の不自由もなく美人妻と猫とバイク2台、たっぷりのアルコールも積んで、、!しかし川向こうでサタニックなカルト集団の儀式、殺人を見てしまいそこからは彼らに追跡され行く先々で街中がグルと次第にわかり恐怖のどん底に、、最後のシーンは美しくも恐ろしくて、、、、あの焔のスクエアはもっと恐ろしいものに繋がっていきそう。
馬鹿でかいキャンピングカー。アメリカ。自由と富を謳歌するアメリカのハッピーと自認する人たちが手に入れた自由空間。このキャンピングカーが悪魔カルト軍団、警察や街ぐるみの集団からの逃走の過程でどんどんぼろぼろに壊れながらもでかい図体で走り逃げまくる。
バニシングポイントをおもいだす。
逃走、市民的防衛的逃走から、命と価値を賭けた戦いに。
カルト集団は宗教的で皆白人、ホワイトトラッシュというの?南部の、もうその人たちのアイデンティティそのものがカルト。
独特のあの眼差し。よそ者違う価値観自分達のas isを脅かす、自分達の土地に町に生活に入ってくるものを、異種を拒絶し排除するあの眼差し。
アメリカンニューシネマでカウンターとして必ず出てくるあの眼差し。イージーライダーで二人が行く先々で遭遇し違和感感じながら最後は射殺されてしまう、撃ち殺す方の人ら。
カルト集団は別にカルトじゃなくてKKKなんだろうけど本作には白人しか出てこなくて、とにかくそれも怖い。
彼らの、四人を見る眼差しがなによりも恐ろしくて悪魔のようで、このような眼差しは最近の、今の、私たちが暮らす世の中にもあるんじゃないか、ふえてきたんじやないか、様々なバックラッシュと反動の時代に、四人をみるあの恐ろしい眼差しがほんとに恐ろしい。
時代的なものを表し、強調というかそれもアンチと提示しているのだろうが男女の役割分担も明確で、その辺りが四人の皮肉な善良性を表していて、
あとこんな緊迫してるのにすぐアルコール飲んじゃったり安心しちゃまたりするところも皮肉に善良性だしてて、
都会的先進的な暮らしと世界観いうてみれば自己中心的なお馬鹿さんたち、と、ヒッピーをスケープゴート、隠れ蓑にしてそれとは真反対の古き良き、良くない南部的差別的悪魔的硬直的に生きる彼らの文脈では善良なホワイトトラッシュ大バカさんたちの追いかけっこ、ということで、他のアメリカンニューシネマの様々なシーン思い出しながら、良い作品だなあとしみじみ。
カーアクションも、密室での蛇のシーンも、図書館のシーンも、プールも、どのシーンもハラハラドキドキする。秀逸なカメラワークと、とにかくニヤニヤも真剣戦闘も素敵なピーターと。
映画館で見られてよかった。没頭した。
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