「ピーター・フォンダ好きだったので公開当時に劇場鑑賞した、カルト物(?)」悪魔の追跡 アンディ・ロビンソンさんの映画レビュー(感想・評価)
ピーター・フォンダ好きだったので公開当時に劇場鑑賞した、カルト物(?)
当時は、日本ではカルト教団まがいの表現などは殆ない時代。
(オウム事件なんかよりもはるか昔で、他所の国ので我々には関係ないでしょ状態でしたから。)
公開当時の1975年12月の正月時期に「渋谷宝塚」劇場で鑑賞した、カテゴリー的には恐怖映画系(?)ですかね。
こういう映画をそのような真冬の寒い時期にやってたというのが、今考えるとスゴイですよね。
ほとんど混んではいなかった記憶です。
(ハチ公前交差点正面の、大型モニターがある現在のTSUTAYA部分の西武側隣のビルに入ってた東宝系ロードショー館。)
「悪魔教団の生贄の儀式を目撃しちゃった」ことで、追っかけ回されることになってしまう。
まったく”いい迷惑”って話です。
何よりも諦めが悪く、陰湿で相当しつこい連中で、キャンピングカーで移動中に襲撃をかけてくる。
ちょっと、西部劇のインディアンの方たちによる駅馬車襲撃を、現代に置き換えた感ありましたかね。
あと、俳優の知名度も、初公開時の人気には影響が大きかったのではないかと。
残念ながら、主演男性陣2人に比して、女優陣2人は知名度的に劣ります。
ピーター・フォンダ氏とウォーレン・オーツ氏は'71 年の『さすらいのカウボーイ』でもコンビ組んでましたしね。
女優陣は、ロレッタ・スウィットはまだしも、特にもうひと方は。
ロレッタ・スウィットも日本では知名度無く、アメリカでは大ヒットTVシリーズ版の『M*A*S*H 』に10年ほどレギュラーで有名人だけど、日本でも映画枠で放映された事あるパイロット版『女刑事キャグニー&レイシー 』のクリス・キャグニー役ではそのパイロット版だけの出演に終わり、その後の日本でもほぼ全シーズン放映されたシリーズ化には未出演だったので、ほとんど知られてないわけです。
国内では『M*A*S*H 』TVシリーズ版も10年分の一部だけを地方局でやった程度でしたから、作品自体が殆ど知られてない。
本人は『女刑事キャグニー&レイシー 』は出る気満々だったようなのに、それもTVシリーズの『M*A*S*H 』出演契約の縛りによってのことだそうで。
ラスト、逃げおおせたかと思わせておいて、「先回りしていて準備してたの?」、な中々用意周到と言うか、手回し良すぎな連中に一本取られた状態のバッドエンドに、「これで終わりなのかい〜、......」となりました。
B級アクション・テイストですが、よく出来た映画でした。
余り理屈っぽいこと無く楽しめる娯楽映画系なので、一頃は重宝されてか良くTVオンエアーされてたように思います。