愛のイエントルのレビュー・感想・評価
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ポーランドの津田梅子。 津田梅子もアメリカへ渡った。
「愛のイエントル」
DVDもなし。配信も一切なし。
輸入米国盤は、日本のDVDデッキでは再生が不可。
どうしたものかとずっと探し続けている本作。
バーブラ・ストライサンドの初監督、初主演の作品なのだ。
ポーランドの「ユダヤ人のタルムード学校」が舞台で、どうしても学校で勉強をしたかった一人の少女が、髪を切って結界を破るというストーリー。
彼女は、かくして男性社会の慣習と宗教の常識に真っ向から立ち向かうのだが・・
バーブラ・ストライサンドをして、女性の権利のアッピールは、いまだ黎明期であったのだろう。
後の作品「追憶」までの道のりはまだ遠く、イエントルの物語は、結局は “こういう流れ"になってゆく。
しかしそれでも、さわりだけでも、「教育の平等」について、世の中に問題提起の一石を投じた、これは記念碑的作品なのではないだろうか。
DVDも配信も結局見つからないので、仕方なく
YouTubeの断片的動画を片っ端から視聴してみた。
歌は、やっぱり絶品だ。作曲はミッシェル・ルグラン。アカデミー音楽賞、歌曲賞の受賞は納得。
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「女の子も学校に行きたい」と、このイエントル同様、お父さんの後押しを受けてそれを口に出してみたら
頭を銃で撃たれたのはマララ・ユスフザイ。
15歳。スクールバスの中で。2012年。パキスタンでのこと。
医大が、女子受験者たちをこっそり足切りしていたのは、どこの蛮国かと思いきや東京でのオハナシ。それもつい最近のこと。
そういえば、
僕の子供時代を思い出すと、やはり女の子はいいとこ短大までで、4年制大学に行く人の話を聞くと「へぇ~」「ふぅ~ん」「変わり者だね、結婚を投げたんだね」と言われる時代だった。
冗談のような話だが、「女の就職は結婚までの腰掛け」だと、これは男女問わずに、親も子も、定石と信じていたものだ。
なぜここまで「女も人間なのだという当たり前」が世に受け入れられないのか、噴飯しながら理由を考えてみたのだが、
夫婦別姓とか、男女共同参画事業とか、小手先で小法律を作ってみたところで
てっぺんで“アレ" やっているなら、絶対に日本の女は頭打ちなのだ。
「女」は次期天皇を産ませるための(あからさまに)、取っ替え引っ替えのただの道具であり、借腹要員。
男系のみを聖なるものとして尊ぶことが、この国のあるべき姿=象徴なのだと信じているし、
呆れたことに男ばかりか女まで、いつまでも万歳三唱しているなら
決して日本のイエントルは無くならないだろうな。
名作だ
名作だとは聞いていたが、こういう話とは思わなかった。イエントルが学問のなかにおいて悩むのかとずっと勘違いしていた。
女性も誰もが学べて、自由にいきられる今に感謝したい。
それにしても最後のタイトルロールのところで、アメリカのテレビドラマのソール役の俳優の名前を見て愕然!時間の流れを感じた。ソールも若いころはこんなにセクシーだったのだ!
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