愛と宿命の泉のレビュー・感想・評価
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大河ドラマのように‼️
フランスのプロヴァンス地方の過酷な自然を舞台に、土地争いと水争いと運命的な人間関係を描いた二部にわたる約4時間の力作ですね‼️第一部「フロレット家のジャン」では、水源の泉をめぐり殺人が起こり泉も壊される。再興しようとした男ジェラール・ドパルデューも命果てる。第二部「泉のマノン」では10年後にドパルデューの娘エマニュエル・ベアールが父の仇であるイヴ・モンタンとダニエル・オートゥイユが水源を隠していることを突き止め、二人を告発、父の復讐を遂げる・・・‼️まるで大河ドラマのように、緑豊かなプロヴァンスの素晴らしい風景の中で、喜びと悲しみに満ちた人間ドラマが大きな感動を呼び起こし、4時間がアッという間です‼️遠くで雷鳴と大雨、この地の渇水との差に絶望して打ちひしがれるシーンなど、今でも覚えてますね‼️そしてこの作品で日本デビューのエマニュエル・ベアールの凄まじい美しさほんとにこの世のものとは思えなかったです‼️
濃いキャラたちとプロヴァンス地方
プロヴァンス地方のこと、そして農業のこと。よく知らないことだったのでおもしろかった。
そしてひなびた田舎風景は目にも心にも優しく、疲れない。
私は、ウゴランにとても興味を持った。幼いマノンの言うように醜いけれど、人間臭い。
ずるさと子供っぽさが同居し、頭は使うが自分の核は持っていない。したたかになりきれず戸惑いながらもズルズルといってしまう。
最後は可愛そうだった。人に振り廻されて要領が悪い人生だった。
だめなやつだと思いながらも同情してしまう。わたしたちは多かれ少なかれ、彼のように曖昧な人生を歩んでしまうのでは、と。
そんなキャラがうまく表情に出ていて、見ていて飽きなかった。
その他の俳優も、子役も含め個性的で(イヴ・モンタン、かなりカッコいい)、おまけに村の人々に至るまで、見ごたえがあった。
しかしメインの登場人物たちは個性的すぎて、私の目にはチラチラしすぎ…というか、組み合わせがしっくりこないような気がした。
フロレットが、叔父のようなしたたか男(若い頃は違ったのか?)に惚れたこと。ピュアなジャンと、ネックレスを毎日身につけるあの華やかな妻の組合わせ。その二人の子供のマノンの無口さ。インテリで気が強そうなマノンに素朴なウゴランが命を捨てるほど惚れること。そのマノンと宗教家のようなまともな教師の組み合わせ(なんだか面白くない…)。
何となくしっくりこないのは、各々が個性的すぎるせいか、人間関係がしっくりくるよう描写されいないせいか…?
原作はどんなふうになっているのだろう?
なんだかんだ言っても、観終わってからあちこち気になり、結局ほとんど観直した。
やはり見ごたえがある映画だったのだと思う。
2つの大罪
part1と2。見応えある昨日でした!
とにかく風景が美しい!が、そこで暮らすには、「水」は不可欠。特に真夏に農業で使う水の量は、死活問題。
根は正直者のウゴランだが、叔父のセザールの悪だくみに乗ってしまう、、、
人を騙しておいて、幸せになれるはずもないぞ。
part 1は、泉の土地を手に入れるまで、パート2は復讐の目に合う。しかも、おとしいれ、死まで追い詰めた都会から来たセムシ男は、かつて自分が愛した女性の自分の子供であった、、、
一人残ったイブモンタン、悲しすぎ〜
ヒロインのマノン役、とても素晴らしい!ボロ着の羊飼いの衣装も白い花嫁姿(ベールじゃなくてキャップタイプ)も最高!!
見るべきフランス悲劇映画
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