「Gazaの惨状を嘆く方に」エドワード・サイード OUT OF PLACE QuantumGRさんの映画レビュー(感想・評価)
Gazaの惨状を嘆く方に
多くの著名な専門家へのインタビューが出てきますが、わずかな時間かつ安易な質問に落胆しました。例えばイスラエルのパぺに数十秒はないでしょう。別の取材テープを借りたのか、質問の準備が不十分だったのだろうか。
「シオニズム=植民地主義」を、政治的に批判し解きほぐす試みが垣間見られたのが良かった。
「アイデンティテーは自分で選びとるもの」、安住の地を求めるのではなく「境界に身を置く」決意に、強い印象を受けました。
イスラエル在住のパレスチナの老人の言葉「恨んでなんかいない、仲良く生きるしかない」が参考になりました。ハマスの冒険主義への痛烈な批判でしょう。
19年前の作品とは言え、Gazaの惨状、イスラエルの極悪非道を嘆く方にはお勧めしたいとおもいます。
しかし、19年前と同じ構図で、より悪化した現状を嘆かずにはいられません。
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