死者の書のレビュー・感想・評価
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海外で公開される際には「DEATH NOTE」になる・・・(ウソ)
日本史は苦手です。かいつまんでみると、「奈良時代、東大寺の大仏殿が完成した頃。藤原南家の郎女が浄土教の千部写経を終え、何かに取り憑かれたかのように女人禁制の当麻寺へ来てしまった。そして50年前に処刑された大津皇子の魂と出会い、その魂を鎮めようとする・・・」といったストーリーらしいです。
オープニングは教育ビデオのように奈良時代の説明が十数分。一瞬、映画を間違えたんじゃないかと思いましたが、このプロローグがないと人物関係もわかりません。これがわかったからといって、日本史が好きになるわけでもなく、“郎女”と書いて“いらつめ”と読むんだとわかっただけで満足しました。
人形アニメの美しさだけが心地よくて、大津皇子の亡霊にしてもおどろおどろしいわけじゃなく、むしろ少女漫画に出てくる王子様のような雰囲気でした。郎女と大津皇子の亡霊が互いに惹かれあって、もしかすると恐ろしい展開になるかと思えば、なんとかそれを鎮めようとするだけだったし、その手段にしても蓮の糸を紡いでいくという理解不能な方法でした。大津皇子の霊を呼び覚ましてしまう9人衆も理解不能です・・・
時折現れる老婆が黒柳徹子の声。あぁ、黒柳さんだとすぐにわかるのですが、郎女の乳母がタマネギ頭なんだから、声優の選択を間違ってるんじゃないかと余計なことまで考えてしまいます。それにしても、大津皇子はなぜ処刑されたのか、わかりませんでした・・・
【2005年ケーブルテレビで鑑賞】
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當麻縁起
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