劇場公開日 2005年7月9日

「ロボットにドラムを叩かせるというのは明和電機へのオマージュだったのか・・・って、社長が出演してる!」HINOKIO ヒノキオ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ロボットにドラムを叩かせるというのは明和電機へのオマージュだったのか・・・って、社長が出演してる!

2018年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ロボットにドラムを叩かせるというのは明和電機へのオマージュだったのか・・・って、社長が出演してる!

 子供向けの感動物語なのかと思っていたら、大人でも満足できるファンタジーだった。特にテレビゲームに嫌悪感を持たない大人、ロボットなどヒーローもののフィギュア好き、ロリコン心(?)を持った方にオススメ・・・というと、ヲタクってことかな・・・。日本はノスタルジックに少年時代を回顧する映画が得意だと思うのですけど、それを現代的な登校拒否や引きこもりの設定にして近未来的なファンタジック要素を加えたようなストーリーです。

 ロボットの造形としては、チタンをベースに軽量化を図るため檜を取り入れてあり、剥き出しの部分が多い。このためVFXやCGが全く違和感なく現実世界に溶け込み、しばらくすると本物のロボットじゃないかと思えてくるほどでした。最初に凄い!と感じたのは、予告編でも登場したドラムを叩くシーン。その後中学生をやっつけるシーンなどがあり、ジュンに抱きつかれた感触をほんのり感じた後に“感情フィードバック機能”をインストールするところなど、思わず胸がキュンっとなってしまいました。富士五湖での星空と花火にもうっとり・・・

 全体的なストーリーは感動できるのですが、細かな脚本の穴や、ゲームの場面が多すぎること。それに、“軍事兵器”やスミレの恋心などの設定が最後にはどうなったのかわからなかった。逆に、「頑張れ」と言っちゃいけないといった、リアルな内容は良かったかもしれない。

kossy