「自分を見つめ直したい貴方へ」サヨナラCOLOR kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
自分を見つめ直したい貴方へ
竹中直人、監督 主演。マドンナに原田知世さんのラブストーリーです。
初恋の相手に再会して又一途に愛して、自分のことは顧みずに、バカもやるしカッチョ良く決めることもある三枚目、根が純朴な人。
辛いサヨナラには違いなかった、でも失くしたものだけじゃない、どんな悲しい現実の前にも 微かな勇気、希望、その次がある。
サヨナラの先…。
知世さん、相変わらず透明感のある女優さんですね。意外だったのは竹中さんのバレエの舞いに見惚れてしまいそうに(笑)素敵でした。権威ある女医役が中島みゆきさんですよ、同窓会司会に忌野清志郎さん(笑)他にも内村光良さん、原田ひさこさん、片桐はいりさんなどなど…今は亡き方も含めてちょい役の顔触れが豪華です。
海岸シーンがたくさん織り込まれています。特に始まりと終わりの海のシーンは好きですね。自然の前では人は素直になれるのだなぁ〜としみじみ。。
ラスト、歌が総てを物語ってくれる…
誰も一人ぼっちにはなりたくない
自分を貫くことにはとても勇気がいるよ
サヨナラからはじまることが沢山あるんだよ
ほんとうのことは見えているんだろ♫
知世さんはランプ職人なのですが、ガラスの破片で作られた暖かみのあるランプが登場します。海岸をバックに竹中さんと援交女子高生が交わした一言も心に残ります。
「愛することは長い夜に灯された一条の光」
なかなか 余韻深い作品でした。
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