劇場公開日 2004年12月18日

「チープでダサくてツッコミどころ満載」ULTRAMAN(2004) バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0 チープでダサくてツッコミどころ満載

2025年9月2日
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鑑賞方法:DVD/BD

劇場公開時に映画館でやってるのを見かけた記憶があるがスルーしてしまった。『シン・ウルトラマン』が公開される前に観とくかってことでレンタルDVDで観てみたんだが、うーん、これはちょっと……。とにかく全編すべてがチープ。特に最も大事なはずの人間芝居がダメすぎる。脚本の台詞も演出の台詞回しも絶妙にダサく、80年代のトレンディドラマ、いや60年代の日活映画みたいなきわめて不自然な台詞と演出のため、役者たちの演技も大根演技に見えてしまう。ストーリー展開もツッコミどころ満載で、怪獣(というか人間に寄生したバイオ生命体?)よりも自衛隊特殊機関のほうがなんだか悪者っぽいし、ウルトラマンが地球に何をしに来たのかもよくわからない。そもそもウルトラマンになった後も主人公は人間の意識を持ったままなので、ウルトラマンが何を考えてるのかが終盤まで全くわからない。CGを多用した特撮もすげえチープで安っぽい。

新しいバットマンやスパイダーマンに影響されて大人向けのウルトラマンを作ろうとしたらしいが、主人公が妻子持ちでガキがなんかウザいし、大人向けにもなりきれず、もちろん子供向けでもない中途半端な映画だった。主人公の奥さん役で久しぶりに裕木奈江が見れたのだけが収穫。裕木さんだけが監督のダメな演出に引っ張られず、まともな芝居をしてました。

バラージ
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