美しい夏キリシマのレビュー・感想・評価
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キリシマは今日も聳えている
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冒頭、蝶々が優雅に骨休めをしているのを少年はただ見つめるしかないのは心の中に[責任]があるからにほかならない。
屋根に上り思い悩む姿には思いの痛々しさと、遠く美しいキリシマの山々に‘それ’を果たす為に空に溶け込み向かう特攻隊の編隊との対比で気持ちが伝わって来る。
時は敗戦が濃厚で誇りを捨ててしたたかに‘地に生き抜く’事を選ぶ人も多くいたが、少年は友人の形見に自分の進む[復活]の道を見出だすのだ。
時は終戦を迎えてキリシマの山々はまるで何も無かったかの様に聳えている。
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