「21世紀の幕開けに相応しい作品」ハッシュ! あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
21世紀の幕開けに相応しい作品
2001年公開
21世紀の幕開けに相応しい作品だと思います
本作公開から20年近い年月が経った現在では、このような物語が現実にあるのかも知れないと普通に思える程になっているのです
21世紀とは何でもありの世界
したいようにすべての人間が好きに生きるのです
価値感は拡散し、規範も果てしなく拡散していくのです
行き着く先はどこかも分かりません
主人公勝裕の実家はとうとう更地になってしまったのです
井戸も鉄の蓋で閉じられてしまいました
あの後産まれた子供は今頃は大人になっていることでしょう
その子供達はどのように両親を捉え社会を捉えるのでしょうか?
どのように生きているのでしょうか?
普通の異性間の両親の子供に生まれ育てられても、あのペットショップに来ていた可哀想な少女だっているのです
どちらが幸せなんか言えたものではありません
人は好きに生きる権利があります
他の人に迷惑を掛けない限り差別されるいわれもありません
自治体によっては同性カップルを夫婦と認める所も出てきたのです
答えはありません
しかし問題を直視して取り上げること
それは映画の使命でもあるはずです
素晴らしい仕事だと思います
一昔前、東京でだったか、大阪でだったか、
どこかの馴染みのバーでかなり酔っていたときに、体を密着してきた同性がいました
ギョッとして自分はノンケであることを伝えました
正直に言うとほんの少しだけ、禁断の扉を開いてみたら?という気が一瞬だけありました
映画だけの特殊な世界ではなくなりつつあるのです
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