劇場公開日 2001年12月15日

「脚本家は源氏物語を読んだことがないとしか思えない」千年の恋 ひかる源氏物語 しそさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5脚本家は源氏物語を読んだことがないとしか思えない

2024年12月22日
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ほんとにありえない。
私はこの映画への怒りだけで5000字のレポートを書き大学に提出した。

脚本家は絶対に原作を読んだことがないとしか思えない。せめて漫画の『あさきゆめみし』くらい読んでから脚本を書いて欲しい。

幼少期の紫の上、光の君に愛されてこその栄称「紫の上」であるのに、馬に乗って探しに来た父君が「紫の上〜!」と叫んでいるのはどう考えてもおかしい。言葉を選ばずに言えば馬鹿だと思う。
そもそも若紫を心配して駆け付けて来るような父君は存在しない。存在しないからこそあの場所で祖母に大切に育てられいるのがなぜ分からない。

庭で遊んでいる若紫の描写、垣根も何も無い。「垣間見」が成立してないし、あんな場所を源氏がフラフラ一人で歩いている訳がない。その場で連れ去ったことにも衝撃を隠せない。頭がおかしいとしか思えない。

おかしいのはこの場面だけではない。全てに怒りが湧き3年前に見た映画であるにも関わらずこの怒りは全く収まる気配がない。
明石の上の出産方法も謎に海の中でしているし。必要なのか?あれ。気がおかしくなりそうで誰かに手を握っていて欲しい。

全てが意味不明だし源氏物語に対する冒涜としか思えない。

しかし舞台や衣装にはしっかりと金が掛かっていることも見て取れたし、天海祐希の顔を鑑賞する為だけには優れた英語である。顔映画。

しそ