「人生の悲哀と希望に満ちた作品」若者たち ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
人生の悲哀と希望に満ちた作品
決して恵まれたとは言えない人々の感じる人生の悲哀、それでも今を懸命に生き、そのことによるなんとなくだが感じる明日への希望を描いている様です。
一見、学歴にも、お金にも、両親にも恵まれない人たちのどん底を直視させられるので、なんともやるせない気分にさせられる。でも時は高度経済成長全盛期、明日はきっと素晴らしくなるという希望が、日本全体にあった時代の活気は画面からもひしひしと伝わってくる。
それに比べると令和の今、静かなる貧困、SNSでしか接することのできない無味乾燥した人間関係、どこか明日への希望を自ら諦めたような群衆心理。
いつから日本は変わってしまったんだろうか?個人的には差別の少ない、弱者に優しい世の中に舵は切られていると思うのだが、なぜか満たされていない気がしています。
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