「鉄男ファンとして」若者たち　okaachanさんの映画レビュー（感想・評価）

鉄男見たさに視聴。出番は少ないがやっぱり鉄男が出演すると周りがぱーっと明るくなる。ものすごくイケメンではないのにめちゃくちゃ華のある男性である。としつつ段々とストーリーにもハマる。お金のことばかりで胸痛くなる。ここまで露骨にお金の事ばかり言っている社会って高度経済成長期といえども大体の人はお金が無くて苦労してたんだろう。自分が生まれた頃は大分豊かになったのだなと。兄弟設定が石立ドラマの気になる嫁さんに似ていた。長男の言い分はわかるし長男が独りよがりで困った存在というのもよくわかる。お札を燃やすのはドストエフスキーの白痴のオマージュか。このすさまじい貧乏くさい世界は戦後しばらく共産党だとか左翼系の影響が強かったからだろうな。今は絶対流行らないであろう。でも色々考えさせられる良い映画だった。打算女の告白も正直でよかった。　営業魂みたいなまっちゃんのお金が上司に盗まれては 、せっかく買って上げたお客さまは浮かばれない。やはりモノは同情で売るべきでないし買うべきではないと同じ営業をやる身として思った。大滝さんの演技セリフの説得力がすごかった。