「貧乏な青春群像劇」若者たち Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
貧乏な青春群像劇
総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 75
演出: 70
ビジュアル: 60
音楽: 80
経済発展しつつもまだ先進国入りしていない時代を背景にして、やたらとみんなが貧乏でお金の話ばかりがついてまわる。お金にまつわる苦労が人を捩じ曲げて、それでも苦労を乗り越えてそれぞれの自分の道を見つけようとする兄弟たちを、当時の社会の抱える問題などが散りばめられた時代を知る物語となっていた。これからわずか20年程度でバブル時代になるのだからわからないものだ。
ただし物語は大きな山場がなく小さな物語の集合体に収まっており、その後の兄弟たちの行く末もわからず、これだけでは消化不良な気がした。もともとがテレビドラマの映画化だそうで、テレビだとまた来週見て今後の展開を期待できるのだろう。でも映画として本作だけ見ると、その終わり方に中途半端な印象を受ける。彼らはどう自分の生き方を追及するのか、そして自分の思うことを実現出来るのか、気になったまま終了してしまった。
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