劇場公開日 1964年12月31日

「昭和39年の日活スター女優」若草物語(1964) bluetom2000さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0昭和39年の日活スター女優

2020年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

女優たちの若かりし時代、個性もパターン化されていて、それぞれに適した役柄を作ったと思われる。そんな中、浅丘ルリ子は新鮮感があったが、吉永小百合は余りにも似通った役柄とセリフ、型にはめたがる日活の姿勢が今となっては鼻につく感じ。
高度成長期の東京。オリンピック後も堅調。東京駅のラッシュ、首都高、煙を吐く煙突、銀座、日比谷公園、代々木、松屋、羽田モノレール。今も様子は変わらない部分も。
和田浩治の豪邸では家の中でBBQ。ほんとかい? これはちょっと笑わせてもらったけど、当時、映画館に来た庶民は羨ましく思ったんだろうな。
というわけで、この映画は姉妹に代表される日活スターたちを眺め、当時を感じさせる風景や調度を堪能する、そういう映画としては悪くないと思う。

Bluetom2020