「壮絶なちゃぶ台返しの正統な続編」らせん アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
壮絶なちゃぶ台返しの正統な続編
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小説ではリングの続編にあたる本作。しかし、映画はとっても低評価でした。そりゃ、そうですよね。だって、いきなり浅川さん親子亡くなってるんですもの。例えば小説なら91年刊行の「リング」から95年刊行の「らせん」まで期間があったからまだ良かったと思うんです。でも、映画だと続けて観てしまうので、さっきまで頑張ってたのは何だったんだ!ってなっちゃいますよね。これぞまさしくちゃぶ台返し!
確かに佐藤浩市が悩める解剖医を熱演しているのですが、話がツイストし過ぎてて、「リング」最後のシーンのようなインパクトもなく記憶に残りにくいのも事実。あの解剖された真田広之が動くシーンは気持ち悪かったですが、ストーリー重視なので印象に残りにくいんですよね。
正直、小説の「らせん」も個人的にはイマイチでした。原作は更なるちゃぶ台返しとなる「ループ(これは面白かった)」へと進んでいくのですが、流石にこちらは映像化されずに、この後貞子さんは映画独自の道を歩んでいく事になります。それが良かったのか、悪かったのかはまた別の物語。
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