「三角関係+ギャロ」アリゾナ・ドリーム 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
三角関係+ギャロ
髭も剃って短髪で小綺麗なヴィンセント・ギャロを見れるのはこの作品だけかも、重要性を感じない役柄の割に目立つ存在感と『レイジング・ブル』や『北北西に進路を取れ』を完コピ?披露、一人で『ゴッドファーザー PARTII』を観ながらセリフを言ったり際立つキャラクターを演じている。
エミール・クストリッツァがアメリカで映画を撮るとジョニー・デップにフェイ・ダナウェイやリリ・テイラーとギャロ、ジェリー・ルイスまで集めてしまうキャスティングが粋で、ジプシーの音楽漂うサントラの安定感と小まめに入れてくる動物演出がクストリッツァらしい。
娯楽要素を含んだ大掛かりなシーンは影を潜め、難解では無いにしても小難しさが見え隠れする物語があるようでスンナリと受け入れられない世界観、飛行機の場面は『クロウ/飛翔伝説』のアレックス・プロヤスが撮った『スピリッツ・オブ・ジ・エア』みたいにも!?
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