劇場公開日 1969年6月28日

四谷怪談 お岩の亡霊のレビュー・感想・評価

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3.5【”恨めしや、佐藤慶じゃなかった伊右衛門・・。”お岩さんも怖いが、業を担った佐藤慶演じる伊右衛門が、非道過ぎるのに全く悪びれずにお岩さんの亡霊に何度も斬りかかる姿が恐ろしき作品。】

2025年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

驚く

ー ドーモ。
  お盆休みから、怪談映画に嵌っているNOBUです。
  ホラーじゃなくって、怪談ね。

  で、今のところ「四谷怪談」が一番怖かったんだけど、今作の佐藤慶演じる伊右衛門は凄かったなあ。
  何しろ、毒を飲ませたお岩さんが、何度も化けて出るのに、一切臆せずに刀で切りつけるのである。で、その度にお岩の代わりに好いた伊勢屋の娘を始め、伊勢屋の人達を斬り殺して行くのだけれども、全く反省していないし、お岩さんの亡霊も恐れていないのである。
  それを、佐藤慶さんが演じると、あの悪人顔だから説得力があるんだよなあ。

  云わば、死刑確定の男が全く悪びれずに、次々に嗤いながら人を殺めて行くようにも見えるのである。
  正に京極夏彦氏の「嗤う伊右衛門」極悪バージョンである。

  世の奥様方も、普段酷い仕打ちをする旦那が、調子が悪い時に猫なで声で”薬をお飲みよ‥。”何て、言ってきたら要注意だからね。じゃーね!

  とか、言いながら家人に毎夕食、少しづつ”塩”を盛られて、徐々に血圧が上がって行って、後十年後に脳卒中で死んでしまうかもしれないNOBUでした。

  ■ここで一句。
   夫婦とは、愛のピークは初夜であり、その後は憎しみの奈落に落ちていくもの也。
   (可なり字余り・・。)

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NOBU

4.0夏の定番怪談。

2021年7月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

だけど子供時代はただただ怖い怪談話と感じていたけれど、今見るとこんなにもとことん人間の悪の業を徹底的に描いた作品だったんだ、と。いろんな悪が連鎖して怖い。幽霊も怖いけど一番恐ろしいのは人間なり。

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peanuts
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