「石原裕次郎は、カッコいいし、浅丘ルリ子は超美人だが、」夜霧よ今夜も有難う KEOさんの映画レビュー(感想・評価)
石原裕次郎は、カッコいいし、浅丘ルリ子は超美人だが、
・題名の後半が「今夜も有難う」となっているから、
ハッピーエンドの映画と思ったら大違いだった。
・端的に書くと「密出国」の映画で、殺人事件付き。
別の題名でもおかしくない。(今回は、曲名に合わせて作った映画)
・ヤクザの抗争映画で、鶴田浩二や、高倉健主演の映画なら、殺人事件OKだが、
・石原裕次郎主演の映画なら、殺人事件の死者は、1~2人に抑えて欲しかった。
・車ではねた後、身元判明を恐れ、秋子(浅丘ルリ子)を4年間連れ回した
革命家のグエン(二谷英明)は、2人の人生をぶち壊した悪人だ。
ひき逃げ+誘拐犯 → 秋子が後日、同行に同意しても罪は残る。
(秋子の同意を、現在は「ストックホルム症候群」と呼ぶ。)
・及び、二谷の演技からは、革命家特有の度量や凄みや熱意が感じられない。
日本からの脱出を一市民に負んぶに抱っこでは、
「革命頑張れ」と応援する気になれない。
・二谷は医者とか先生とか、小市民の善人者は合うが、今回の役は不向きの感じ。
この映画では、棒読み役者の感じがした。
・意識が戻った後に、徹(石原裕次郎)に連絡をしない秋子も半分悪い、
涙ぐらいで騙されないぞ。
・コック役の高品格は良かった。
・裕次郎の歌唱が良かったので印象深い映画だが、鑑賞後、スッキリしない。
・また、浅丘ルリ子は、石原裕次郎と悲恋の映画が多い。
この映画の中の2人は可愛そうだった。
・最後に、この映画、出国部分が「カサブランカ=1942.11公開」と、ほぼ同じ
①女が2股で、男が2人出て来る、 ②出国で苦労する、
③男女2人が、非合法で出国、 ④霧の夜に出国、の部分
・石原裕次郎=ハンフリー・ボガート、 浅丘ルリ子=イングリッド・バーグマン、
二谷英明=ポール・ヘンリード、だな