劇場公開日 1978年12月2日

「ゴキブリ用心棒 俺が裁く!!」殺人遊戯 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ゴキブリ用心棒 俺が裁く!!

2021年9月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

楽しい

興奮

遊戯シリーズ2作目。1978年の作品。
とは言っても鳴海が主人公なのは同じだが、話には繋がりナシ。

暴力会会長を殺害し、目撃者の秘書・美沙子を見逃した後、国外へ逃亡した鳴海。
5年ぶりに日本に舞い戻って来た。
海の向こうから船に乗って、麦わら帽子にポロシャツ姿で。
まるで、○○王に俺はなる!

が、殺し屋王とは程遠く、
バーで10倍の飲み代をタカられる。
舎弟と今では訴えられそうなやり過ぎ債権回収仕事。
序盤は前作以上にコミカル要素増し。
伝説の殺し屋だって日々の暮らしは大変なんスよ…。

そんな中美沙子と再会した事から、ムード漂うハードボイルド・アクション・ロマンの世界へ足を再び踏み入れる事に…。
彼女は高級クラブを経営するママで、関東随一の暴力会会長の愛人に。
その会長から2000万円である仕事が。舎弟組が最近のしあがって来たが、バックに関西の巨大暴力会が居て手を出せなかった。が、クラブで会長が襲撃された事から抗争に発展。組長の殺しを依頼する。
鳴海は組長にも接触。2000万円で会長殺しを提案する…。

大まかな設定は『用心棒』みたい。
二大暴力団の懐に潜り込み、共倒れ。
漁夫の利を得る。
飄々として、計算高い。
敵に捕まり、リンチ。命の危機も。
自分のみならず、周囲の者にも奴らの手が及ぶ。
怒り爆発。
俺の44マグナムが火を吹く!

本作もハードボイルド・アクションの世界観と松田優作の魅力たっぷり。
前作は主にそれ推しだった気がするが、勿論本作もそうではありつつ、脇も光った。
悪徳会長がハマる佐藤慶、舎弟役の阿藤海、そして美沙子役の中島ゆたか。
中島ゆたかの美貌と色気。
本作は男と女の哀しいラブストーリーでもあった。

にしても本作、仮タイトルのままでなくて良かった…。
だって、その仮タイトルというのが…
(レビュータイトルです)

近大