ユー・ガッタ・チャンスのレビュー・感想・評価
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誤解ではないかと。。。
大森一樹と東宝の蜜月が始まったのが吉川晃司三部作かと思うんだけど、正直このころの作品、面白くなりそうなネタや役者を盛りだくさんぶっこんでる割に盛り上がらない。絵的にもあと一歩感。ご本人は当時エンターテインメント職人監督と自覚されていたのではと思うんだけど、だとするとやはり誤解なのかな。。と。自分も90年代までは大体リアルタイムで見てきたが、最近改めて何本か見てるうち、やはり大森一樹は娯楽と私小説の狭間からだいぶワタクシ寄りの人なんだろうと思わされる。(唯一初見で無条件に楽しかったのは東映x真田広之の「継承杯」。)
脚本の丸山昇一も松田優作つながりで当時は追いかけていた一人だが、この人も、三人組の悪党を何度も出してみたり今でいう爪痕を残そうとしてるんだろうけど、かなり空回り多数。
アイドルのデビュー作「すかんぴんウォーク」でいきなりベッドシーンを入れたりするのは当時珍しかったし成功しなかったものを並行で描こうとしたりという葛藤は見られる。今作ではもう少し娯楽に寄せているけど、いかんせん筋が無茶苦茶。もう少し感情移入できる筋で場面や登場人物が整理されていたら全然面白くできたはず。
女優は浅野ゆう子がW浅野でブレイクする直前の落ち目アイドル時代だが、そこそこいい感じ。共演は柴俊夫は安心感のあって◎、三兄弟はかわいそう、原田芳雄は損な登場だったなあ。。。
という、35年前に思っていたことをいろいろと思い出しながら改めて確認した今夜でした。
次作「テイクイットイージー」は当時の評価はそこそこ良かったという記憶。放送で確かめよう。
あんまり面白くなかった
あの山田辰夫にまた会えると思って楽しみにしていたら、ほんのチョイ役でがっかり。吉川晃司が東京から神戸に行くのにやたらと苦労してその割に新幹線に乗るし、神戸に入ってからもマスコミに追い回されて派手に走り回るというのが見せ場で、正直なところどうでもよかった。吉川晃司がすっかり大スターになってバンド連中を雑に扱っていてひどい態度だった。原田芳雄の大監督ぶりもひどい。横浜の不良に追いかけられていたら急に『ウェストサイド物語』みたいに踊り出してそんな連中にそれからもしばらく追い回されて、見ていて恥ずかしい気持ちになる。立派な役者さんが多数出ているのに、とにかくストーリーがさっぱり面白くなかった。
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