「昭和のプロたちの全員集合」鑓の権三 Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
昭和のプロたちの全員集合
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近松戯曲の登場人物は、当時の社会情勢からは自然なんだろうけど、すべてが歯がゆくてどうも好きになれない。ストーリ・ドラマは置いといて、こんなことを感じた。
古典的な封建世界を竹満徹は、三味線の音色で表現する。大監督、大女優に、撮影宮川一夫、美術西岡善信といったその道の匠たち。障子越しの二人の様子や、格子窓の外から見た二人の会話シーンとかハッとする様式美。日本映画を知ったスタッフ・キャストへの安心感かなあ。
当時、ディスカバージャパンという言葉が残っていたか微妙だけど、西日本を代表する古典情緒を醸し出す町並みや名所旧跡。「あれ、ここは?」と訪れて既視感ある風情。
というわけで、どこか懐かしく感じる作品だった。
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